忙中有閑
忙中有閑(ぼうちゅうゆうかん:ぼうちゅうかんあり)という言葉があり
ますよね。
辞書で調べてみると『忙しい中にも僅かな暇はあるものだ』という意味が
出てきます。
でもこれは直接の意味であって、実際の私たちの生活の中ではどうでしょうか・・・。
直観的に、【仕事ができる人】に使われる言葉の感じがするのですが・・・。
ただの暇は、時間を無駄に過ごしてしまうものであり、精神的な安定は得られない。
忙しい中に掴んだ閑こそが本当の閑であって、繁忙の中から見つけ出した閑こそ
本当の生きた閑なのでしょう。
ここで、ヒマという漢字が、【暇】ではなく【閑】と書いているところが
ポイントだろうと思います。
【暇】という漢字は、日に、假という漢字と同じつくりがついています。
日常のしなければならない仕事や業務を覆い隠す、という意味の漢字です。
『休暇』という言葉の通りです。
これに比べ、【閑】という漢字は、門に木を立てかけています。これは、
あまりの忙しさの中で思考も混乱している時に、入口の門に木を立てかけて
閉ざしてしまう。静かな環境を取り戻す、という意味だそうです。
『閑静な住宅地』という言葉の通りです。
こう考えていくと我々の日常の仕事においても、【暇】を作るのではなく
【閑】を見つけて、心身ともにリフレッシュし、明日の仕事に向かう必要が
あるのだなあ・・・と思います。
バリバリと仕事をこなす人は、自分から忙しいとは言わないし、そのように
見せない人が本当にできる人なのでしょうね。
私も職務において仕事を依頼するときは、【忙しい人】に依頼する方がいい、
と考えていました。
経験的にその方が仕事の質もスピードも、優れているからです。
外からは『忙しそうな業者さんだ』と思われないようにしよう、
でも【忙中閑あり】でうまくON-OFFを使い分けられるようにしていこう・・
と浜松工場で話し合っている今日この頃です。
浜松工場 臼井
2018/4/28