究極のメンテナンス
社名にもなっている【エンジン】って、一体何・・・?
【エンジン】という言葉の定義は調べるといろいろと記載されていますが、一言でいうと
・・・元になるエネルギーを変換して、必要・有効な物理的エネルギーに変換すること・・・
そのエネルギーの変換装置がエンジンとなります。
エンジンの種類は、大きく内燃機関と外燃機関に分けることができて、
内燃機関の中には、 ガソリンエンジンやディーゼルエンジンがあり、
外燃機関の中には、蒸気タービン、ガスタービンとあり・・・・・・
その他、原子力など・・・
語り出すと、きりがないのでこの辺でやめますが・・・。
我々は、このエンジンのメンテナンス業務を生業としているのですが、その意義はどこに
あるのでしょうか。
・始動しない・能力が出ない・水や油が漏れる・黒煙や白煙が発生する・・・等の
原因究明と修理作業をおこなう
などは、実際に現地に出向いたり、工場に持ち込まれてよく実施する業務です。
しかし、本来のメンテナンスとは・・・・・
冒頭の【エンジン】の定義によると、エンジンとはエネルギーの変換装置です。
ということは、いかに効率よくエネルギーを変換して、できるだけたくさんの動力をアウトプット
することができるか、を追求することがメンテナンスの基本と思うのです。
エネルギーを変換すれば、その都度、効率が【1.0】より大きくなることはあり得ません。
大まかに言うと、ディーゼルエンジンの場合、
元になる燃料消費量の総エネルギー(低位発熱量)を100とすると、
冷却損失や摩擦損失などで消費するエネルギー:約 33
排気ガス損失で消費するエネルギー :約 33
となり、最後に有効に取り出せるエネルギーは、残り 約 1/3 程度になってしまいます。
エンジンを、整備せずメンテナンスを怠っていると、その出力率は徐々に低下していくのです。
ここに、我々の出番があります。
お客様の大切な設備である【エンジン】において、燃料油のエネルギーからお客様の必要とする
有効な出力を効率よく長期間に渡り取り出すことが続けられるか・・・
これが、メンテナンスの究極の目的と思います。
加賀百万石も一粒の米粒から・・・・と言います。
目の前の、1本のボルト、1個のナットを締めながら、エネルギーの有効利用という大きなテーマ
に向かって日々、頑張っています。
浜松工場より
2019/9/3