メカニカルガバナ
こんにちは!
今年は暖冬の影響もあり、雪があまり降りませんでしたね。
寒い季節も終盤に差し掛かっておりますが、体調管理には十分気をつけてくださいね。
さて、今回は燃料噴射ポンプから個人的に衝撃を受けた構造のお話です。
噴射ポンプには様々な種類のガバナが付随していますが、
主にフライウエイトの【遠心力】と、
ガバナ内部にあるいくつもの【スプリングの張力】によって
コントロールラックを動かし、ラックを介して噴射ポンプに伝え、
回転数とアクセル位置に応じた燃料吐出を制御しています。
その中でも一風変わったメカニカルガバナが有り、
その構成部品に惹かれました。
それは「トルクカム(可変式フルロード)」です。
このトルクカムの凹凸に沿って内部のレバーが動くことによって、
燃料の量をより微細にコントロールし、
排ガス低減やトルク特性を得ているのです。
昨今の電子制御化で当たり前のように行われている事ですが、
メカニカルでの限界への挑戦を感じさせられ、
初めて出会った時の感動は今でも忘れ得ません。
エンジンと同様に噴射ポンプやガバナも多種多様で、
エンジン型式・メーカーによって形も調整方法も違います。
もしも不具合や、気になる黒煙・出力不足などの症状が有りましたら
ぜひご相談下さい。
2020/2/26